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左官って何?
左官やさんのお仕事
左官やさんはどんな仕事をしているの?
家を作るにはまず基礎(きそ)を作ります。これは土工さんと言います。
その上へ柱や梁を組んで家造りを始めます。この仕事をするのは大工さんと呼んでいます。
それが終わると屋根に移ります。屋根屋さん又は瓦屋(カワラ)さんです。
それから壁作業に移りますが、これを仕上げる仕事が左官屋さんです。
左官屋さんは他の職人さんと違い、無機質(セメント、石灰、土、珪藻土など)で
粉末状の材料に水を加え流動化し、これを手作業にて形状化、壁を仕上げる作業です。
この材料は、現場で左官職人が混練します。そしてこの材料を鏝だけで平滑に、直角に又、曲面まで作ります。
ですから左官屋は材料づくり、多様な形成作りと熟練した技が必要となります。
材料の水加減、精度の要求される仕事、鏝先で自由に形状を作れる事が出来る職人になるには最低10年は掛かると言われています。
左官屋さんは安全な壁をつくります。建物には壁があります。左官が作った壁は防火・防湿・防音効果と共に、天然素材(石灰・珪藻土)を
配合しているため健康に優しい壁ができます。
健康にいい塗り壁
-珪藻土(けいそうど)漆喰(しっくい)-
左官仕上げは、珪藻土、漆喰などの自然素材を使っているので、壁が呼吸をして調湿効果などが有り健康にいいんです。 塗り壁の仕上げ材です。
-珪藻土(けいそうど)-
珪藻土とは、海や湖に生きていたプランクトンの死骸が、海底や湖底に沈んで堆積し化石になったものです。一見さらっとした粉末ですが、電子顕微鏡で観察すると泥粒子と思いきや、平均0.05ミリのきれいな円形化石。放射状に数百もの孔が開いています。このミクロ多孔質構造が珪藻土に比類のない優れた性能を与えているのです。
この多孔物の質調湿性能が、消臭,ホルムアルデヒド吸着などの効果をもたらします。
-漆喰(しっくい)-
漆喰は高温多湿な日本の気候のなかで、快適な生活をおくるための知恵として古くから馴染みの深い壁材です。
漆喰は、石灰に麻の繊維を加え、海草などから作られた接着剤・水を加えて練り上げることで作られます。アルカリ性で殺菌作用を持ち、二酸化炭素と反応して硬化する「気硬性」という性質を持っているので、時間が経てば経つほど硬くなり、それは100年続くといわれています。
漆喰の強アルカリの環境下で生きていける病原体・カビ・雑菌は地球上にはほぼ存在しない、といわれています。また空気中の匂い成分や有害化学物質を吸着し、その成分を分解する作用も持っています。美しいだけではなく、調湿作用・断熱作用・消臭効果・化学物質の吸着と分解と、非常に優れた建材といえます。
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